こんにちは。らむねです。
SNSなどの投稿サイトは他人が「どこで」「なにを」してるのかを知ることができます。
逆に、自分の行動パターンや活動範囲が他人に知られてしまうというリスクも増大しているようです。
ネット上には「特定班」という人達がいて、
わずかな情報から短時間で個人情報が特定されてしまうことも……。
今回は、そんな情報に関してのお話です。
従業員と院長の恋は成就する? 会いたくてたまらない従業員がしたこととは?
榊原祐樹さん(42歳)は6年前に歯科医院を開業した院長。
矯正の技術が高い上、人柄もよいと評判で、
近隣の人はもちろん、口コミで遠方からも患者さんが訪れる人気の歯科医です。
職場の環境もよく、人間関係も良好で従業員の大半は開業当時からのメンバーです。
堀妙子さん(47歳)も、開業当時からのメンバーの一人。
歯科衛生士としてはベテランで、
講義を行うほどの知識も持つ堀さんは、みんなのリーダー的存在になっていました。
月に1度、榊原さんが開く「食事会」は強制でないにもかかわらず、
毎回ほとんどの従業員が参加していました。
特に堀さんは、その都度若い衛生士さんたちに積極的に参加を呼びかけ、
自発的に幹事を名乗り出てくれていました。
堀さんは、業務以外のことも快く引き受けてくれるので、
榊原さんはなにか頼みごとがあると、まずは堀さんに声をかけるように。
最近では堀さんが昼休み前に「今日は何かありますか?」と院長室に顔を出してから
休憩することが暗黙のルールになりつつありました。
いちばん信頼できる従業員に違和感
しかし、榊原さんには最近気になることがありました。
堀さんが、なんとなく自分に好意を寄せているように感じはじめていたのです。
堀さんは、独身の一人暮らし。プライベートのことを自分から話すタイプではありませんでしたが、
ほかの従業員が恋バナをしていてもニコニコうなずいて聞いているだけで、
自分の話をしているのは聞いたことがありませんでした。
堀さんが献身的に尽くしてくれるのは、あくまで仕事だからだと考えようともしましたが、
榊原さんにはなぜかそれ以上の感情があるように思え、
今までは何かあれば堀さんを院長室に呼んでお願いしていたようなことを、
全体ミーティング時にランダムに他の従業員を指名してお願いし、堀さんと距離を置き始めました。
従業員から好意を寄せられていると感じている院長の予感は当たってる?
そして、それから……
(2018.11.12)